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ガンに負けない想い。

旅日記
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北海道の旅

今回、北海道にツアーに行ったのは、えとわーるの会との出会いです。

この3人はガン患者さんであり、抗がん剤治療やホルモン治療を行ってました。

現在は、抗がん剤治療により毛が抜け落ちてしまい、医療用再現ウィッグを使用しています。

 

僕は看護師でもあり、病院で、ガン患者さんのプライマリーナースを担当したこともあります。

その時は胃がんや肝臓ガン、そして肺がんだったんですが、、、

僕たちの病院での優先順位は、、、まず命!

命を救うということが、第一の選択肢です。

 

もちろん、ガンを手術したあとのケアは行いますが、やはりどこまで関われてるかって聞かれると答え辛い。

だからこそ、ガン患者のその後を知りたかった。

そして、いろんな想いを聞きたかった。

 

このツアーを企画する時にいろんな人に相談しました。

「もしなんかあったらどうする?責任とれるの?」

「心理的・精神的ケアは本当に難しいぞ!」

「個人でやることではない」

などなど、厳しい言葉をたくさんいただいた。

お医者様からも、「もし行くなら、各患者様の病状の情報収集、ならびにカルテをもし見れるのなら見ていた方が、なにかあったときに的確な対処ができる。もちろん、体力も一般の人より格段に低下してることも踏まえて万全な計画をしておかないといけない」とアドバイスを受けた。

 

そんな覚悟の中、実施した、今回の北海道ツアー!

もちろん、旅のコースや、目的はしっかり持って臨んだ!

北海道の旅

こちらの方は、乳がん、、、

もちろん、髪の毛は抗がん剤により抜け落ち、今は医療用再現ウィッグを使用しています。

抗がん剤治療が終わり、今、少しずつ髪の毛は戻ってきてるみたいです。

「私の場合は、そこまで体力的にしんどいことはなかった。でも手先がしびれたり、いわゆる抗がん剤の副作用が顕著に現れた時に怖くなった。抗がん剤をやめて気がついたらしびれは消えてて、安心はしたけど、これからもどこかで不安と隣り合わせにいる気がする」

比較的に楽だったと話すも、聞いていくといろんなつらかった経験が溢れてくる。

大正硝子館

今回は初めましての仲間がいたんですが、すぐに打ち解けて、楽しんでくれてました。

本当にありがとうございました♪

「わたしが発信できることがあるんなら、それは嬉しいこと。辛いことだったけど、今はそこまで悩んでないですよ」

みなさん、ブログに載せてもいいか確認したところ、快くOKを出してくれました。

大正硝子館

こちらの方は、子宮頸がん。

以前から生理不順があって、歯医者の帰りに近いからという理由で婦人科に立ち寄った。

先生に勧められて検診をしたところ、子宮頸がんがみつかる。

かなり初期の段階での発見だったので、手術で切除することで回復した。

もう少し発見が遅れてれば、あぶなかったかもしれない。

 

「診断された時は、真っ白になるくらいな衝撃だった。だから検診はマメに行ってほしい。私の場合はたまたま発見できて本当にラッキーだった」

 

そんなこともあるんですよね。

僕も採血はやってますが、検診まではできてないですからね。

本当に女性の方は特にマメに検診することをお勧めされてました。

北海道の旅

医療用再現ウィッグ、、、いつも僕がお世話になってるHa-DUさんがやられてます。

そのご縁で今回のツアーが決定したんですが、、、こんなことも話されてました。

「わたし自身は、別に使いたくないんです。でも、髪の毛のない姿を見た時に、それを見た人はわたしのことを”かわいそうだ”とか”気を遣って話さないといけない”って潜在的に思わせてしまう。だから使うんです。本当のことをいうと、もっと髪の毛が抜けることが理解されて、普通になればいいのに」

 

確かに、僕もこのツアーの初日、どんな顔をして会えばいいのか?

どんな話をしたらいいのか、かなり不安でした。

 

それが距離になり、壁になり、気を遣う結果になるんですよね。

正直言うとそう感じてました。

そのことも話すと、、、

「いろんな人がいると思うけど、わたしたちの場合は、ガンになったけど、今では前向きで、、、むしろ自分たちの経験を話したい!それで今、まさに悩んでる人の支えになれればって思ってます」

こんな話をしたとき、髪の毛が抜けたときの写真を見せてくれた。

それはここに掲載はできませんが、心がギュッと締め付けられる想いだった。

大正硝子館

この方は、乳がんでした。

でも人一倍元気で明るいです。

ガンになった当初、、、

「ネットで調べれば調べるほど不安になってくる、、、余命の3年の話をされ、自分のもちものを捨てまくった時もあった」

発見された時のことについては、、、

「ちょうど、お昼間に友達が乳がんになったって話をしていた。自分はガン家系じゃないしって安心してたんですが、ちょうどその日の夜、、、突然、左胸をドンと殴られたような痛みが出た!さらにくるぶしくらいの大きさの硬いものが左胸に突然現れた。ガンは無痛って聞いてたから、ガンじゃないと思って2日後に病院に行った。診断はガンではなかった。しかし、たまたま知り合いの方に相談し、セカンドオピニオンをしたところ乳がんと診断された」

そこから放射線治療や抗がん剤、そして手術、抗体療法・ホルモン療法をおこなっている。

このあと10年もホルモン療法が続いていく。

治療はまだまだ終わっていない。

まず初めに言いたいことは?って聞くと、、、

「絶対に保険に入っておくこと!わたしはガン家系ではなく保険なんて意識もしてなかった。体力や精神的な要因から働くことが非常に困難になる。その時に保険は非常にありがたい。さらには、見た目の問題でも働くことは困難になってくる。だから、保険は必ず入ってた方がいい!」

力強く話していた。

これまでなかなか旅行などに行けなかった理由については、、、

「まず抗がん剤で体力が一気に落ちます。体力が一般の人より落ちたところで、調子のいい日・悪い日がある。調子が良くてもやはり体力は落ちすぎてて、、、しかも、抗がん剤が終わってもなかなか昔のようには戻らない。あと副作用の問題もある。口内炎ができやすくそんな状態では、食べ物が美味しく感じない。副作用が進めば味覚障害が現れて、食べ物どころではなくなるんです。こんな理由から、旅行に行っても気分転換にならない。良くなってから!せめて味覚が戻ってから行こう!って思うんです。でも、それはそれで、行くのにも勇気がいるんですけどね」

そう話されてました。

なので、今回の旅は本当にいいきっかけになったと喜んでくれました。

北海道の旅

ガン、、、本当に怖い病気で、誰にもなりうる病気です。

この方々のように乗り越えられた方々ばかりではなく、亡くなった方もおられます。

そして、こうやって自分たちの経験を伝えたいっていう人もいれば、そうでない人もいます。

想いは人それぞれです。

 

でも僕が今回感じたことは、同じ仲間が同じ想いを持って支えあって、一緒に乗り越えていく。

これって本当に心強いんだなって思いました。

そして、人にもよりますが、もっと話を聞いてほしい!

そう思ってる方が多いということも知った。

気を遣って接してくれるなら、正直に思ったことを話してほしいんだなってね。

時計台

バカみたいな僕ですが、少しだけみなさんに笑顔を届けれたのかなって思ってます。

特に何かをした旅ではなかったんですが、美味しいものを食べる!

たまたま選んだプランが参加してる人が一番嬉しいプランだったのかもしれない。

 

参加者の方が、

「ガンになって人生が変わった。明日、死ぬかもしれないから今を本気で楽しもうって思うようになった。そして、そのガンのおかげでたつをくんに会えたし、こんなに楽しい旅ができた。たつをくんも看護師だったから今、ここで出会えたのかもしれないね。だからこそ、みんなに感謝してるんです」

「また旅行に行こうかな」

なんだかやばかったな。

とんぼ玉

笑顔って大切だな。

どんな時も最後は笑ってたいな。

人生ってさ辛い時のことの方が記憶に残るし、きっと辛かったり努力する時間の方が多いと思う。

でも頑張ったその最後の最後に一瞬だけ楽しい瞬間があったりするんですよね。

その瞬間を大切にしたいな。

そして、その瞬間のことをいつも忘れずに、辛い時こそ忘れずに生きていきたいな。

北海道の旅

自分の知らない街や世界で、今までにない景色や経験に触れられるのが旅。

自分の気付いていなかった部分を解放できてしまうのも旅。

ゆいいつ自分の今までと比較できるのがグルメなのかな?

 

本当に今回、無事に帰ってこれてよかった。

今回、この旅がしたいって言い出してくれた、Ha-DUの美容師さん家族にも感謝しかありません。

もちろん、参加してくれたみなさんにも感謝してます。

相談に乗ってくれたみなさま、ありがとうございました♪

このブログの記事もちゃんと本人さんには了承をいただいてます。

こういう輪がもっともっと広がってくればいいな。

 

旅は何かをくれるんじゃなくて、気付かせてくれる。

もっと旅にでよう!

頑張って頑張って仕事して、、そして、旅にでよう♪