
今回の構成作家さん誰?って思うような
素晴らしいステージ構成でした。
MC冥利に尽きますよね♪
毎年、この9月末になると、とある高校の芸術鑑賞会にお呼ばれします。
きっかけはかなり昔にMCをさせてもらったこと。
そこからのご縁をずぅーーーっと持ってくださっていて、、、
先生方の愛情すら感じております。
今回も収録とかの関係もあって、大阪に戻ってきての参加!
交通費を考えたらって思いますが、僕にとっては、このMCというのはやりたいことなので、、、
尊敬できる人に依頼されたら、飛んでいきます♪
ということで、入り時間よりも早く会場入りして、、
リハーサルを見学していました。
この芸術鑑賞会をプロデュースしている、ディレクターさん。
もう毎年恒例となっていて、仲良くさせてもらっているんですが、、、
本当にこだわりが強く、そして、構成が本当に素晴らしい。
なので、お金払ってでも参加したいなっていつも思ってしまうんです。
今回のテーマは、『ありのままの自分で良い、自分を愛そう!』というもの。
このテーマを掲げて、どんな構成になるんだろうとワクワクでした。
1部はオペラ歌手のしおたんが登場!
しおたんといえば、山形県出身のソプラノ歌手でありボーカリストです。
東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業し、2024年に「歌唱王」で優勝されました。
それも、18000人を超える応募の中から、見事1位に。
とんでもない実力者ですよね。
活動としては、YouTubeでの食レポや歌唱動画、タレント活動、ボイストレーナーとしても活躍しており、、
自身の体重120kg以上の体型もオープンに捉えるポジティブな姿勢で人気を集めています。
もう本当にしおたんのステージが良かったんですよね。
セットリストなどは書けませんが、このテーマにバッチバチにハマっていて、、、
MCでも、「私は高校生の頃はこの体型からコンプレックスの塊だった。人前にもでたくなかったし、どちらかといえば、避けていた。それが数年後、そのコンプレックスだった部分が個性に変わって、今、大好きな歌を歌っている。もし、今、高校生で悩んでいる人がいたとしたら、大丈夫!それこそが個性になる可能性を秘めてるから!」と話し、、、
そのまま、映画『グレイテスト・ショーマン』のあの名曲へと、、、。
スクリーンには、その歌詞が投影され、、、
セットリストは公開できませんが、、、
序盤の雪の女王のアレ、あの曲を起承転結で回収する、この構成。
さすがの歌唱力も含め、、本当に素晴らしかった。
第2部は、『MASKED SHOW MAN』のステージ。
全員がマスクをかぶってそれぞれの分野でパフォーマンスを繰り広げていく。
いわゆる総合エンターテイメント。
こんなパフォーマンス見られること、、、なかなかないよね。
フリースタイルのマスクマンがいたり、、、
アクロバティックな人がいたり、、
BMXの達人がいたり、、、
フィンガータットのパイオニアがいたり、、、
本当に豪華な時間でした。
最後に少し、お話をしたんですが、この『MASKED SHOW MAN』も、、、
「今、こうして活動できていることも、僕たちはただただ、好きなことを懸命にやり続けただけなんです。ただただ、自分達の好きなことをやり続けただけなんです。皆さんも誰かと比べるんじゃなくて、自分を信じて、ありのままの自分が好きなことを一生懸命にやっていれば、きっとそれは自分にしかないもの、ことになっていくと思います。」
と話していた。
最後にあらためて、しおたんをステージに招いて、、、トークセッション。
どうしても聞きたいことがあったんので、ぶつけてみました。

コンプレックスが個性に変わったとお話していましたが、、、
そのきっかけって何だったんですか?

あぁ、少しお時間いただいてもいいですか?
あと、皆さんに1つだけ必ず伝えたいことがあるんです
そう前置きをして、話を始めました。
「私は、この体型が凄く嫌いでコンプレックスだったと先ほど話しました。そして、東京藝術大学に入学した時に思ったんです。世の中には、私以上に癖のある人、変な人がいっぱいいるじゃない!って。私なんて大きいだけで全然普通じゃん!なんでこんなことで悩んでたんだろうとすら思えたほどでした。
そうやって環境を変えたこと、違う場所に飛び込んでみたことで、コンプレックスだった体型が、完全に個性に変わったんです。そうしたら、自分の好きなこと、私の場合は歌なんですけど、それに気付けて、さらに歌が好きになって、気が付いたら同じように悩んでいる人がいっぱいいることを知って、そんな人たちに大丈夫!大丈夫!って元気付けたくなったんです」
「そして、皆さんに伝えたいことがあります。自分のやりたいことを見つけるって大変だって思っていませんか?もしそう思っている人が今、ここにいたら、普段の生活の中で、私、これをよくやってるなぁ〜とか、これをしてる時間、幸福度が高いなぁ〜とか思うことってあると思うんです。それです!それがあなたのやりたいことかもしれませんよ。だから、誰かと比べて自分をネガティブにするんじゃなくて、もっと自分を見つめてあげてください!そうすれば、自分のことをもっともっと見つめてあげれば、きっとあなたがやりたいことが見つかると思いますよ。私もそうだったから」
説得力が違いすぎて、響きました。
客席にいた高校生たちも、思わず、拍手した感じだった。
きっと響いたんだと思う。
しおたんだからこそ、響いたんだと思うな。
本当に素敵すぎる舞台構成と配役だったなと。。
僕も自分でイベントを組んだりしますが、まぁ、、さすがだな!と。
こんな人と一緒に仕事ができるって幸せだなって感じていました。
芸術鑑賞会ってことで、芸術に触れる機会なんですが、、、
毎年、そこに詰まっているメッセージ、、そのメッセージの伝え方の工夫に感服しています。
MCという役割で、ただ、進行役としているだけじゃなくて、、、
繋ぎの時間にそのメッセージをどうやって染み込ませるのかを考えて話す。
これ相手が高校生だからこそ、また難しいんですよね。
大人に話すのとは全然違いますからね。
それにしても世の中には、尊敬できる人がたくさんいますよね。
どの分野においても、僕の周りは超人ばっかりです。
僕自身ももっともっと自分のことをみつめてあげて、個性を磨かないとって思えました。
いつか、こういうメッセージの詰まった、構築された芸術鑑賞会が、、、
いろんな高校などで感じられる時代になってほしい。
毎年、そんなことを思っています。
イベントが終わって、すぐ帰る気持ちになれず、、、
自分の中で余韻が欲しくなって、館内にあるミスドへ。
気分的には、恋人との映画後の余韻みたいな感じでした。
なんだか、改めて思うことが多くなってきたんですが、、、
僕って、良い仕事をやらせてもらっているなぁ〜って。
MCという役目はあくまで、影の存在というか、表に立つ裏側というか。
たくさんいるスタッフさんの想いや伝えたいことを、引き取り、ステージ上で指揮を執る役目。
そこにある空気を読んで、その空気感をデザインするのが僕の役目なんです。
なかなかMCの存在意義を本当の意味で理解してくれる人って少ないんですが、、、
最近、こういうプロデューサーやディレクターに会う機会が多いので、本当に幸せ者だと思います。
思い返せば、昔は人前で話すことって苦手やったんよね。
気が付いたら、その嫌いだったことが、自分の役目になっています。
人生不思議なもんだ、、、な。
だからこそ、人生って面白いんじゃないかなって思ったりもする。
今、若手のMCくんを育てていますが、このステージこそ、彼らに見せてあげたかったな。
心からそう思った。
落語家さんの鞄持ちや付き人さんは、師匠から落語だけを学ぶのではなくて、人としての礼儀や気遣いなど含めた人生を学ぶと言います。
若手MCくんにも技術以外のものも含めて、伝えていくにはどうしたらいいんだろうか。。
日々、悩みの毎日です。
結局、誰よりもこの芸術鑑賞会で刺激を受けてるのは、毎年、僕なのかもしれない、、、説。
皆様、いつも本当にありがとうございます。
まだまだ引き続き、よろしくお願いします!
関西を中心に活動するマルチタレント
テレビやラジオだけでなく、Bリーグ・TリーグといったプロスポーツのアリーナMCとしても活動中
さらに看護師やフードアナリストなど多様な資格を持ち様々な角度から日々感じたことを綴るが、彼の妄想劇には要注意だ!
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