熊本県益城町総合体育館にやってきました。
震災時1500人以上の被災された方々が集まった場所。
先月の末、他の避難所は撤退し、仮設住宅に移れる人は3次まで移住された。
ただ、他の避難所の方々がこの益城町総合体育館1カ所に集まった。
現在は250名ほどの方がここで過ごされています。
現在、仮設住宅は4次の240棟が完成し、移住の計画が進んでる段階。
時が止まった時計と同じように、、、
復興は確かに少しずつ、確実に進んでいるが、個人では待ちきれない想いや、もっと進んで欲しいという願いがあったりする。
進んでる部分と止まってしまってる部分の溝がある。
さらには、この場所を管理する側も、決して、管理する側と管理される側という立場にはしたくない!
だからこそ、コミュニケーションが必要になってくると話してくれた。
僕は飛び込みで取材をさせてもらったんですが、災害対策本部YMCA益城ボランティアセンター長は熱く語ってくれた。
「僕たちは答えもゴールもわからない。それは不安だったり迷うこともあった。でも今となっては、ゴールも答えもわからないからこそ、やり切れる!自分を信じて突き進める!これが僕たちの支えになってます」
「人っていうのは落ち込もうと思ったら、どれだけでも落ち込めるということを知った。でもどれだけ落ち込んでも、何も変わらないことを知った。だからこそ、顔をあげて力を合わせて前向きにチャレンジしていかないといけないことも体験した」
「復興当時は太く短くといった支援。でも今は細く長くってことが大切だと感じています。支えになる、アドバイスをするってことは必ずタイミングが大切。その瞬間に一番最適な援助方法を考えていかないといけない。何をおいても一番大切なことは、”そばにいる”ということをちゃんと伝えるということ。これがどれだけ難しく、覚悟がいることなのかをいつも心に置いておいてほしい」
「今はこの避難所がいつで閉鎖という、いつまでという期限がないということが不安であり、怖い。期限がないことがチャレンジできなくなる怖さもある。でも僕らがやれることはやってあげたい。ここにいる全ての人が、自分たちで立ち上げれるように一緒に戦っていきたい」
本当にいきなり訪れたにも関わらず、、、嬉しかった。
最後に「大阪でも僕らが戦ってることを発信してほしい」とお願いされた。
センター長は本当に被災者のことを考えて難航してるんだなと感じた。
僕も同じです。
今、できることを、今、やりたい。
理由は今できることしかできないから。
単純にこんな理由で飛び込んだんですが、本当に来てよかった。
ここで撮影した写真に関しては全て許可をいただいています。
センター長以外にも避難所の方々とお話しさせてもらいました。
いろんな方がいたけど、みんな前向きだった。
「大阪から来たと!?わざわざありがとうねぇ〜。わたしたち前向きだからね!」
そう言って、とびっきりの笑顔を見せてくれた。
立ち話でしたが、たくさんお話ししてくれました。
東北の時もそうでしたが、、、結局、僕の方が力をもらってしまうやつです。
なんだろうか、、、辛さを乗り越えた人の笑顔って、、、なんでこんなにエネルギーがあるんだろう。
これが本当の優しさ・強さなんじゃないかなって思います。
そして、入り口では炊き出しが行われていた。
びっくりしたのは、、、その種類の多さ!
こちらは、、、太平燕(タイピーエン)という熊本の食べ物。
まだあります!
からあげもあります。
そして、こちらは、日奈久のちくわっ!!!
すごい種類があるのにもちゃんと理由がありました。
日奈久の方々が遠くから足を運んで炊き出しをやっていた模様。
お姉様方もいました。
それだけでなく料理人の方もいました。
どうやらお店を休みにして、来てくれたみたいです。
「タイピーエン、喰ったことあるか?ぜひ食べみなっせ!」
ってことで、、、残った食材を、、、わざわざ、、、
よそってくれたのです。
これがタイピーエンってやつです。
春雨を使って、野菜もたっぷり、あっさりしてて美味しいです。
もちろんいただきました。
スープもほんまに美味しかった♪
そして、こちらが、八代市PTA連絡協議会の会長さん。
この炊き出しを仕切っておられる方です。
「実は、震災当時すぐにやりたかったんです。なんとか自分たちのできることをやりたかった。しかし、人数やスケジュールの問題で実施できなかった。本当は土日で、子供達も連れてやりたかったけど、、、。でも平日でもこんなにたくさんの仲間が集まって今日初めて実施できた。避難所の方々が本当に喜んでくれて、わたしたちはやってみて思った。”これからもっと続けていきたい”それほどにみんなの笑顔がくれたものは大きかった」
「そもそも、この炊き出しの種類が多いのにはちゃんと理由があります。避難所の方はパンとおにぎり、夜もコンビニ弁当と毎日毎日同じものを食べている。だから熱々のたくさんの種類の美味しいものを食べてもらいたかった。胃袋から、食から力を!元気になって欲しかった。だからみんなに無理言って、種類を増やしたんです」
僕は全然、知らなかった。
確かに食べているのかもしれない、、、でも食べたいものを食べれていない。
この差は大きい。
炊き出しを持って運ぶ、みんなの顔はありえないくらい笑顔だった。
食べ終わったら食器を返しに来て、「美味しかったよ、ありがとうねぇ〜本当にありがとうね」と話す。
なんだろうな、、、当たり前なんだけど、素敵な光景だった。
ご飯というアイテムを使った、心のキャッチボールがちゃんとできてるんだなって感じた。
炊き出しが終わって、、、
またみんなの顔に笑顔が溢れた、、、
それがこれ、、、
一人のスタッフの汗が、、、Tシャツに染み込んだ汗が、、、
ハートの形をしていた。
こんな奇跡が起こるんです。
これが生きている現場なんです。
ここにしかないものが、ここにはあるんです。
センター長さんが話したこと、、、
「やれることはやってあげたい」
リーダーとしての責任を感じるこの言葉、、、
僕はそこまでの覚悟はないかもしれませんが、僕にできることはやりたい。
なにがそれなのか、答えなんてわからない。
だからこそ、チャレンジできるんだと!
やっぱり大切なことは、結局、、、ハートなんだよな♪