大槌町に着きました。
この景色はバスツアーのみなさんにはその目で見て欲しい。
どんなことを感じるのか、、、正直に聞きたい。
大槌町に入って、出会いと再会がありました。
まずは、このギターとの出会い。
どうやらこの子も津波に流されたみたいです。
それを一人の男性が拾ってくれました。
もちろん、ボディーの裏側にはダメージがあります。
それでも彼は綺麗に磨き、弦も張り替え、大切に保管してたそうです。
”持ち主に返したい”
その一心で。
そして、僕のTwitterにメッセージがありました。
「たつをさんのステージに一緒に飾って欲しい」
「それなら僕、そのギターでライブさせてもらってもいいですか?」
「ぜひ、それなら一度会いましょう!」
ってことで、会うことになりました。
健児さんはとても素敵なお兄さん。
拾った理由は、自分もギターをやってるから。
もちろん、救いたくなった一本だったんだろう。
すごくこの子も生きてる音がします。
「僕、BEGINさんが好きなんです」
そう言うと、歌い始めました。
いつも会社が終わったら亡くなった職場仲間のことを想って歌ってるそうです。
その歌声と想いに感動しました。
となると、、、突然、セッションがはじまるわけですよね(笑)
今日、30分以内に会った二人がいきなり音を合わせる。
もちろん、リハーサルもなければ、打ち合わせもない。
突然、曲が始まる。
『涙そうそう』
車屋さんなんですが、そのお店がライブハウスみたいになる。
贅沢な時間だった。
僕だけじゃなく、石原は曲を口ずさみ、、、
カメラマンはカメラを回す。
誰かが誰かに指示を出したわけじゃない!
その雰囲気がそうさせた。
音楽ってすごいなって思った。
落ち着く空間が一瞬で出来上がり、そして、昔から知ってたんじゃない?ってくらい仲良くなる。
音楽って本当にすごいなって。
サインも書かせてもらいました♪
またここに歌いに来たいですね。
素敵な出会いをありがとう。
このギターの持ち主が出てきたらいいですよね。
すごく楽しみです。
そして、僕の津波に負けなかったギターの原点。
彼が拾ってきてくれた一本のギターから物語は始まった。
このギターがなかったら、きっとこんな奇跡は生まれてなかったと思う。
昨年、壊れてたギター、、、リペアして元どおりに近くなったギターを彼に見せた。
その時の表情は忘れられないものになった。
DVDにも収録されてますが、彼の目標は、家を建てること。
津波で流されたことが、彼の夢に勢いを与えた。
当時、高校生だった彼は、もう社会人。
早いもんだ。
毎年、彼には会いたくなる。
そして、このギターの音を聞いてもらいたくなる。
街が変わっても、変わらないものがここにはある。
続いては、大槌町にできた『Ce-Cafe』さんへ。
ここどこ?って場所にお店はあります。
そして、復興食堂で初めて、僕たちに「歌をうたってくれ」って言ってくれた、阿部さん。
彼が厨房に立っていた。
元々、彼は料理人。
なんなら、料理学校の講師もしている。
”大槌町で若手の料理人を育てる環境を作りたい”
そんな一心でこのお店をスタートさせました。
一度、来て欲しい、、、この場所でお店をスタートさせる勇気、、、
あなたにはあるかどうか、、問いたい。
バスツアーで参加される人には、景色を見てもらったあとにこの質問をすると思います。
思ったことをまた教えて欲しいです。
中華の料理人、、、さすがに絶品です。
昼ごはんを食べる隙もなかった僕たちは、、、
無言で食べ続ける!
サラダまで美味しい♪
大槌町には美味しいものがたくさんある!
そして、才能があふれてます。
これは違うんですが、、、なにやら、、、
大槌ラーメンなるものがあるみたいだぞ!
気になるやん。。。
阿部さん、美味しかったです。
そして、その勇気と想い、願いに胸をうたれました。
やっぱりここにいる人は、本気で生きてます。
いろんな理不尽なことだってあります。
文句をいいたいこともあるでしょう。。
でも、今を必死に生きてます。
だって、守らないといけないものがあるんだから。
街は変わってしまったかもしれないけど、ずっと変わらない芯がある。
だからこそ、その決断に頭が上がりません。
明日、、、14:46
高台からサイレンを聞きます。
いつか聞いて欲しい。
あの音が鳴ると恐怖を感じます。
そして、涙があふれます。
忘れないでいて欲しい。
そして、同時刻、立ち止まって、手を止めて、祈りを捧げて欲しい。