昨年に引き続き、今年も大槌町の高台で14:46を迎えます。
なんだかここに立って眺めてると、寂しくなります。
そして、泣けてきます。
未来はどんな風になってるのかな?
そんなことまで考えてしまいます。
お墓参りのかたもたくさんおられました。
それでもちゃんと見つかって、遺骨などが入ってる人は少ないわけで。
それでもお墓なんですよね。
街は変わってしました。
あくまで僕目線ですが、もう街とは呼べません。
この嵩上げ正解だったのかな?って思ったりもします。
いろんなことを考えながら、14:46
手を合わせました。
一緒に手を合わせてくれたあなた、本当にありがとう。
あのサイレンの音はズシンときます。
胸の奥の方をえぐられたような音がなります。
そして、記憶がよみがえります。
ちょっと時間があったので、この高台を歩いてみた。
津波が来た時、この高台の崖を高校生の子たちは登ったんです。
ドンとゆれてからすぐじゃなかったのが怖いですよね。
一人、お墓の前で泣き崩れてました。
もう枯れてしまってる花もありました。
空にはカラスが飛んでます。
本当に大きなお墓です。
津波が来ても大丈夫なようにこの場所だったのかな?
あれからずっと海を眺めてくれています。
そのあとは、旧大槌町役場へ
昨年同様に、バリケードがあり、中が見えにくくなっています。
僕はいい意味で何も感じなくなってました。
慣れたのか、、それとも、僕たちにはわからないことなのか?
大槌町の人とお話しをさせてもらいましたが、これをみたら思い出してしまうから見たくない。
そういう人もいれば、置いておくべきだと話す人もいる。
いろんな想いが交差しています。
みなさん手を合わせていきます。
たくさんの想いが届けられています。
作った頃より犠牲者の数は増えています。
お花もたくさん届けられます。
メッセージもたくさん届きます。
あの頃と変わらずに、時が止まったようです。
建物の中は残骸だらけです。
裏側に回ってみました。
やっぱりひどいですね。
どうなるのかな?
大槌町旧役場。
嵩上げ対象の場所ですからね。
今日も報道の方がたくさん来られてました。
このお母さんと娘さんは、すごく離れた場所から手を合わせてました。
ちょっと声を掛けさせてもらったんですが、、、
近くに行って手を合わせたいけど、テレビがいるのでとのこと。
テレビはきっとそのありのままを伝えたいと思って、この場所を選んでるわけです。
それはそれで、伝えようとしてるんですよね。
別にわざとしてることじゃない。
でも少しだけ配慮いただけたら嬉しい。
伝えるというのは本当に難しい。
だからこそ、まず思いやりを持つべきなんじゃないかなって思う。
なにより今年も訪れることができてよかった。
なにもなくなったこの場所で、たくさんのことを感じることができます。
「生きていくこと」
「大切なものを大切にすること」
そして、、、
「日常」
当たり前のことが、とても強いんですよね。
来年もまた必ず、この場所に来たいです。