大槌に入りました!
この看板とその奥に見えるショッピングセンターMASTの看板が懐かしくあります。
ここ数年、ほとんど変わりがなく、街が少し寂しい感じだったから余計にどうなってるのかなっていう期待値は高かった。
するといきなりでした。
今まで嵩上げ作業で道がなかった場所に道ができてる。
昔、訪れた復興食堂があったあたりの土地も道も完成している。
これに僕らはどれだけ感動したことか!
さらに、この道沿いにお店が建設されそうな雰囲気があったり、、
住宅ができそうな感じだったり、、、
この1年でものすごく復興してる気持ちになる。
そんな印象でした。
なんだろうな、、、今までってここにどうやって人が住むんだろうって思ってた。
でもその場所に人が住めるような雰囲気に変わってて、、感動した。
旧役場前に到着。
一番驚いたのが、、、正直に書いてもいいかな、、、
近くにコンビニができたこと。
これ、、、僕らにとって、ものすごい驚きと喜びでした。
やっぱり僕らは人に会いに来てるんだって実感したのもある。
旧役場前にいてもたくさんの方がこの場所を訪れる。
もちろん、お声掛けするわけじゃないけど、、その人たちを見るだけで感じることもある。
この場所にくると、僕は1年目に見た景色がオーバーラップする。
あの景色だけは一生忘れないんだと思う。
そして、この場所でいろんな人と会ったなぁ〜。
バスツアーも組んで、実際に参加してくれた方には、この景色を自分の目で見てもらった。
どう感じるかはその人次第だと思うけど、ここには見えない力があると思う。
またこの場所に来れてよかった。
あの頃とは少し感じ方は違う。
特に今年は少しずつ街になっていく部分が観れて、すごく幸せだ。
今回、スケジュールのこともあって、この東北に来ることをすごく迷ったんです。
僕にできることってなんだろうなって。
でも、その時に石原がこう言った。
「わたしは大切な人をなくして、大切な人ができて、その気持ちを持って、もう一回、あの旧役場前で歌いたい」
はっきり言って僕にはまだ感じれない部分だった。
だからこそ、この場所で歌う意味があったんだと思う。
迷いながらのライブだった。
ライブの後、、、
「やっぱり大切な人を失ってみないとわからないことがある。わたし以上にここで頑張ってる人は悲しいし、苦しんだんだと思う」
胸に響いたな。
なんとなく、、、自分の居場所を失った気分だった。
僕はまだ大切な人を失ったことがないしね。
こんな風に書くと、後ろ向きな聞こえ方になったと思うけど、その逆です。
僕と同じような人も本当にたくさんいると思う。
だからこそ、石原とは違った目線で、違った感覚で感じて表現しなくちゃいけないんだって。
願いは同じだと思う。
だからいろんな感情のベクトルから同じところにたどり着くように伝えなきゃいけない。
ゴールが同じならそれでいい、
だからこそ、スタートや道中は違ってもいいってこと。
ここに来てそう感じれるようになった。
だからこそ、僕がここにいる意味がある。
そんなことを感じた、3月10日でした。
こうやって、僕らと同じ想いで動いてくれた人がいる。
「自分の意思で、ここにまた来たいって思った」
そう話してくれることが嬉しかった。
別にこの人たちがすごいわけじゃないし、そんなことをやってる自分達がすごいわけじゃない。
よく言われるんです。
「えらいなぁ〜」とか「行動してすごいなぁ〜」とか。
なんやそれ?って心で思ってますよ、僕は。
口には出しませんけど。
街が変わって、人の心が動いて、、、
時間が流れて、、、
過去という歴史になって、、、
そして、未来がやってくる。
その中で、きっと、できることやその方法まで変わってくる。
もっと街を知って、もっと人を愛して、もっともっと関われたら、きっとまた違った角度から感じれる部分もあるのかなって思ってます。
それがなにか、、どうすればいいのかがまだわからないけど、、。
うん。。。
やっぱりまだわからない。
2017年3月11日
14:46
また僕たちは岩手県大槌町にある高台で手を合わせます。
どこにいたっていい、願いが同じならいい。
あなたもどこかで手を合わせて欲しい。
無責任なことを言いますが、大切なことは、今、大事だと思ってることをちょっとだけ立ち止まってみる、、、勇気なんじゃないのかな。
そして、手を合わせて想像することだと思う。
これってさ誰にでもできる最高のボランティア活動だと思う。
お仕事が大切なのもわかります。
だからこそ、たった1秒でもいい。
手を合わせてそっと心の中で想って欲しい。
まだ涙が止まらない人がいるということを…