昨日のブログにも書きましたが、、、
またもやホテルが別で、迎えに来てくれるのか問題。
さすがに仕事前ってことでちゃんと迎えに来てくれました。
外は大雨、、、
春なのに極寒、、、
とりあえず、暗闇の中、現場に向かいました。
これが昨日のお昼の状態です。
きっとここから設営かなにかがあるんだろうと思っていましたが、、
何も変わっていなかった。
強いて言うなら、警備の人がたくさんいたことと、、、
暗すぎて周りが見えなかったこと。
それでも、改元を祝う花火ってことで、、、
地元のテレビ局の中継車も出動!
地元だけでなく、、、
『報道ステーション』『NEWS ZERO』といった全国ネットのテレビ局の中継車も集結!
こりゃ〜えらいことになるぞ。
さて、『チーム被害者の会』のみなさんはというと、、
ちょうど海岸を上がったところにあるガソリンスタンドの広場に本部を設置!
テントを立てて、カウントダウンに備えます。
僕は思いました、、、『被害者の会』って結構人数いるんだと!
それもこれも、この花火自体、企画したのが、4月10日だったという。
急に思いついて、わずか20日間で、場所の申請、花火の申請、協力団体へのお願い、そして告知などなど、、、
普通、この短期間ではほぼ実現しないことを、実現したことがまずすごい!
というより、この気仙沼という地で、いろいろあった平成を締めくくり、そして、平和と安全を願い令和を迎える。
その願いを込めるのなら、ここしかない場所だったと思う。
規模の話ではなく、想いの話ね。
それに賛同して、伝えるためにマスコミといわれる人たちがこの地に集まった。
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よしっ!
ならば、、、たった10秒間だけの仕事!
実際のことを言うと、、、10分間だったんです。
よし、こうなったらスケジュールを書いてみようか?
4月30日(平成最後の日)
23:50 花火開催にあたり協力団体のご紹介など
23:53 実行委員会会長挨拶
23:55 流れの説明とカウントダウンの練習
23:59 平成最後の花火 31連発(1秒ごと1発)
23:59:50 カウントダウンスタート!
5月1日(令話元年)
0:00 改元花火
というものだった。
イベントの現場というのは予定通りいかないのがほとんどです。
それに対応できるスタッフと演者がいるかってのも大切なことです。
時刻は23:43でした。あのボスが遂に口を開いたんです!
カウントダウンの場所、港に変えよう!
えぇーーーー今から?
そうや!最悪、拡声器か生声でやれぇーー!
ほほぉーぅ♪
これを聞いて、みなさんがMC及びスタッフならどう思います?
歴史的瞬間の進行をしないといけない5分前に、、、
僕ね、、、こういうのワクワクするんです。
どうのこうの言うてられません!
とにかく現場のスタッフのみなさんと協力して、、、場所を港へ移します!
もちろん、明かりはなし、、、
真っ暗闇の中、たまたま防災用で持っていたライトをカッパを破った穴に突き刺し、、、
それを元に23:50の進行が、23:52で、2分押しでスタートする。
代表の人が雨の中素敵なご挨拶をしてる時に黒い影が近づいてくる。。。
またボスか?そう思っていたら、、、
次はテレビ局の人からお願いされる、、、
あのぉ〜 もう少し海側にみんなを集めてもらえませんか?
え?今からですか?
急いであの人に確認取ってください!
よーし!あっちに移動やぁ〜!
ほんまかいなっ!
このボスの一声により、2度目の場所移動、、、
気がつけば、23:56でした。
ヤバい、、、ここから協力会社を紹介して、カウントダウンの練習!
確実に時間が足らない!
こうなったら、、、
Bリーグ大阪エヴェッサのMCで磨いた、、、高速読み!
さらには、拡声器を持って各方向へ向け、、、まるで猪木さんのように、、、
いくぞぉー!と気合を入れて、、、
練習から本番気分で練習してもらう。
そうこうしていると、もう、23:58:30を回っていた。
間髪入れずに、、、23:59〜の平成最後の花火のアナウンスを入れた!
なんとか間に合った。。。
そもそも言うと、、、なぜ、最初から本部をこの場所に設置していなかったのか?
中継の人たちとこの場所をあらかじめ決めておかなかったのか?
いろんな疑問点はありますが、そんなことはもはやどうでもいい!
そういうことではなく、このドタバタ劇をも予想して、、、
こんなことをきっと回避してくれるだとうという願いから僕をわざわざ呼んでくれたんだと思う。
いろんな気持ちを重ねながら、、、花火を見ていました。
平成は31年続いたことから、1秒ごとに打ち上げられる31発の花火。
震災が多い時代だったなぁ〜なんて思いながら、、、気仙沼の地に立ち、、、
復興に取り組むみなさんとこうやって一つ時代の幕を閉じる。
想いの詰まった花火だった。
そして、23:59:31に花火が終わり、、、
そこからは沈黙を作り、、、
23:59:49
誰からも合図なんて来ませんよ!
僕は手に電波時計を持ち、その時間を見てカウントダウンをスタートする。
大切な1秒のカウントダウン!
10・9・8・7・6・5・4・3・2・1…
平成が幕を閉じた。。。
そして、令和という時代がスタートした。
気仙沼に住んでいる人たちはもちろん、今は遠くに移住してしまった人たちが、GWということもあり、再びこの地に集まり、、、花火を見ながら涙を流す。
これはきっとテレビでは中継されない、、現場にいないとわからないことですよね。
きっとこの場所にはたくさんの想いが詰まってるんだと思います。
この花火の模様は、全国ネットのテレビでも中継されました。
たくさんの人に届くといいですよね♪
ちなみにですが、、、全国ネット見てくれてた人、僕映ってたの確認してくれました?
たつをマニア(通称:たつマニ)のみなさまなら気付いた人もいるはず!
その映像がこれです。
この画像を送ってくれた人は、こう言いました、、、
立ち方や背中の感じでたつをくんだとすぐにわかったよ♪
これすごくないですか?
ほんの数秒で僕を発見できるスキル!
しかも背中だけで!
これはもう『たつマニ任命シール』送らないといけませんね。
正解はコレです。
どうですか?
認識できましたか?
わざわざにありがとうございました♪
ほんの数秒でしたが、令和初日に全国ネットに出演できてよかったです。
ということで、花火が終わってから、また雨が強くなってきました。
カウントダウンの時は奇跡的に小雨になったので。
急いで片付けをしました。
しかし、こっちの地元の人たちのパワーってすごいな。
本当にこの街を愛しているからこそ、きっとこんなことができるんだと思う。
仕事じゃないんですけど、仕事なんですよね、、、
仕事なんだけど、仕事じゃないんですよね。
だからこそ、たった20日でこんなことができてしまうんだと思います。
僕自身、、決断した時点では、こんなことをやるって知らなかった。
もし知ってたら、どうだったんだろう、、、
なんとなく「行く」って言うてたような気がします。
たった10秒のために3日間使って、大阪から気仙沼まで移動して、、、
たった10秒のために。
たった10秒のために。
でもこの10秒のおかげで学べたこともたくさんありました。
まずは、お金どうのこうのじゃない仲間がいれば、こんなことができてしまうということ。
そして、縁で繋がってる人の力は想像を絶するということ。
そして、、もう一つ、、、
華やかに見える現場の裏側を支えてるスタッフはちゃんと存在するということ。
全国ネットではきっと花火が上がったところだけ放送されたと思う。
その裏側には、こんな風にいろんなドラマがあるんです。
例えば、今回の花火も一発目の花火が上がった瞬間、、、
カモメが一気に花火と僕たちの間を何十羽も飛んだんです。
その瞬間大歓声があがりました。
それはそれは感動した瞬間でした。
やっぱり現場に行くと、いろんな気持ちが磨かれます。
ぜひ、みなさんにもお時間があれば、気仙沼にも足を運んでみてください。
最初、現地に到着した時、こんな事が起こるとは思ってもみなかった。
本当に貴重な場面に参加させてもらった。
そして、いい繋がりができた。
『被害者の会』という名前でしたが、全然、被害者でもなかった。
みなさん本当にありがとうございました♪